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WinActor® パスワード付Excelから情報取得!

更新日:5月20日


はじめに

こんにちは。ティーマネジメントのシステム担当ムギです。 今回はWinActor®でパスワード付のExcelファイルを開き、情報を取得する方法をご紹介します。

どうぞお付き合いください。



パスワード付Excelから情報を取得する

とあるサイトのログイン情報(URL、ID、パスワード)がパスワード付のExcelファイルに保存されているとします。 WinActor®でパスワード付のExcelファイルを開き、URLとID、パスワードを取得していきます。



今回は割愛しておりますが、上記の情報が取得できれば自動でサイトへログインし

必要なデータをダウンロードする、といったシナリオ作成も可能になります。



変数を設定する

まずは変数を設定します。


【パスワード付Excelを開くための変数】

ファイルパス:初期値に開きたいファイルのパスを設定

        ※今回はデスクトップ上にある「ログイン情報.xlsx」ファイルを開く

ファイルパスワード:ファイルのパスワードを設定

           ※右側の「マスク」にチェックすることを推奨


※変数の「マスク」設定について※

変数の「マスク」にチェックを入れると、変数の値が「*****」と表示されます。

「マスク」を一度付けた後に解除すると、初期値に設定していた値はクリアされます。

また、「マスク」付きのままでは初期値の値は編集できないため、

設定・編集時は「マスク」を解除する必要があります。



【Excel内の値を格納するための変数】 ※すべて初期値は空白で問題ありません。

サイトURL

ログインID

ログインパスワード ※必要に応じて「マスク」設定をおこなう



パスワード付Excelファイルを開く

変数が設定できたら、パスワード付Excelファイルを開く設定をおこないます。


WinActor®の画面右側[ライブラリ]タブ>[18_Excel操作]>[01_ファイル操作]>[Excel開く(読み取りパスワード付き)]ライブラリをドラッグ&ドロップでシナリオ内に追加します。


今回使用するファイルには読み取りパスワードのみ設定されていますので

[Excel開く(読み取りパスワード付き)]ライブラリを使用しておりますが、

使用するファイルのパスワード設定に応じて[Excel開く(書き込みパスワード付き)]、[Excel開く(読み取り&書き込みパスワード付き)]ライブラリは使い分けてください。




プロパティ画面を開き、ファイルを開くために必要な設定をおこないます。


【設定内容】

・ファイル名:変数「ファイルパス」

・読み取りPW:変数「ファイルパスワード」


「ファイル名」という名前の項目ですが、対象のファイルが保存されているパスを指定する必要があります。

シート名は特に使用したいシートに指定がなければ空白で問題ないです。

空白の場合、開いたときにアクティブなシートが指定された状態になります。




Excel内の値を取得する

パスワード付Excelファイルを開く設定ができたら、開いた後にExcel内の情報を取得する設定をおこないます。

取得した値は変数に格納していきます。


WinActor®の画面右側[ライブラリ]タブ>[18_Excel操作]> [Excel操作(値の取得)]ライブラリをドラッグ&ドロップでシナリオ内に追加します。



※わかりやすいように名前を変更していますが、画像の「サイトURLを取得」、「ログインIDを取得」、「ログインPWを取得」は全て同じライブラリ「Excel操作(値の取得)」を使用しています。


プロパティ画面を開き、以下のように設定をおこないます。


【設定内容】

ファイル名:変数「ファイルパス」

セル:取得した値があるセルを「A1」のような形式で指定

取得方法:value (必要に応じてtextを選択)

格納先変数:変数「サイトURL」等(事前に作成した値を格納するための変数を指定)


※取得方法valueとtextの違い

valueの場合は指定したセルの値を取得します。

textの場合、指定したセルの表示文字列を取得します。表示設定が日付や時刻のセルから表示されている値を取得したいときに使用します。


画像はサイトURLの値を変数「サイトURL」に格納する際の設定です。

Excel上でサイトURLはC2セルに記載されているので、セルはC2を指定します。


シート名は特に指定がなければ空白で大丈夫です。(開いたときのシートで判定されます。)




同じように、ログインIDとログインPWも設定した変数に取得する設定をおこないます。

(セル位置や格納先変数はログインIDとログインPWに対応するものを設定してください。)


実行結果確認

以上で設定は完了です。

待機ボックスを追加して実行結果を確認してみましょう。


変数「サイトURL」「ログインID」「ログインパスワード」を確認すると正常に値が取得できていることが確認できます。

※ログインパスワードはマスク付きにしていますのでわかりにくいですが、ちゃんと取得できています。



【補足】Excelファイルを閉じる

Excelファイルを開く処理をおこなったら、必ず閉じる処理もおこないましょう。

特にパスワード付ファイルは開いたままにしてしまうと情報漏洩につながりますのでご注意ください。

※必要に応じてセルごと非表示にして操作制限をかけるなどの対応をおこなってもいいかもしれません。


閉じる設定はWinActor®の[ライブラリ]タブ>[18_Excel関連]>[01_ファイル関連]>[Excel操作(保存なしで閉じる)]を使用します。

(今回はExcelのデータを読み取るだけのため「保存なしで閉じる」を選択していますが、

 必要に応じて閉じるメニューは変更してください。)



プロパティ画面を開き、以下の内容を設定します。


【設定内容】

・ファイル名:変数「ファイルパス」

・実行結果:変数「実行結果」 ※新しく作成します。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回はWinActor®でパスワード付Excelファイルを開き、値を取得する方法をご紹介しました。


先にも述べたように、サイトのログイン情報などをパスワード付Excelファイルに保存している場合、

URLやIDなどを取得して、自動でサイトにログインするシナリオなどが作成できます。


Excelファイルから値を取得する処理は様々な処理に活用できますので、ぜひお試しください。


今年も残すところあとわずかとなりました。

寒さが徐々に厳しくなっておりますので、皆様お体に気を付けてお過ごしください。

来年もよろしくお願いいたします。

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