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WinActor® シナリオパスワードとは?

更新日:6月11日


はじめに

こんにちは。ティーマネジメントのシステム担当ムギです。


今回は WinActor® で設定できるシナリオパスワードについてご紹介します。

適切なパスワードを設定することで不用意な変更や実行を防ぐこともできますので

ぜひ参考にしていただけますと幸いです。




シナリオパスワードとは?

WinActor® で設定できるシナリオパスワードとは、

その名の通り作成したシナリオに対して設定できるパスワードです。

※フル機能版の場合のみ設定、変更が可能です。実行版では変更できません。


シナリオパスワードを設定することで編集、閲覧、実行の操作を制限することができます。


シナリオパスワードは以下の3種類が設定できます。

設定の組み合わせによって使用可能操作が異なりますが、後ほど詳しくご紹介します。

なお、それぞれのパスワードは同じパスワードを指定することはできません。


【設定できるシナリオパスワード】

・編集パスワード

・閲覧パスワード

・実行パスワード




シナリオパスワードの設定方法

シナリオパスワードはフローチャートツールバーの[シナリオ情報]ボタン>[パスワード]タブから設定します。




[パスワード]タブの「変更」ボタンを押すと入力画面に移動します。

この画面で「編集パスワード」「閲覧パスワード」「実行パスワード」がそれぞれ設定できます。



【!設定時の注意!】

①「編集パスワード」「閲覧パスワード」「実行パスワード」はそれぞれ異なるパスワード

②パスワードは8文字~64文字までで指定

③各パスワードは2回入力が必要

④パスワードで使用できる文字に制限あり

 ※使用可能文字※

 ・英文字→abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ ※大文字小文字は区別

 ・数字→0123456789

 ・記号→!"#$%&'()*+,-./:;<>=?@[]\^_{}|~

⑤パスワードが既に設定されている場合でも「変更」で入力画面へ移動すると各パスワードは空白の状態

 →一部のパスワードのみ変更したい場合でもすべてのパスワードの入力が必要

  ※空白のまま登録するとパスワードが未設定の状態になる




パスワードの設定パターン

パスワードを設定すると、シナリオを開く際にパスワードの入力画面が表示されます。



どのパスワードが設定されていても開くときに表示される入力画面は1つです。

設定されているパスワードのうち、どれか1つを入力して開くことになります。


例えば、編集パスワード、閲覧パスワード、実行パスワードがすべて設定されている場合

編集パスワード、閲覧パスワード、実行パスワードのいずれか1つを入力すると

ファイルを開くことができます。


ファイルに設定されているパスワードの種類とファイルを開くときに入力するパスワードの種類によって

操作できる内容は異なります。

設定パターンごとの動作をご紹介します。


①編集パスワード:未設定 閲覧パスワード:未設定 実行パスワード:未設定

・シナリオを開くときにパスワードが求められない

・シナリオを開くと編集、閲覧、実行がすべて操作可能


②編集パスワード:設定済 閲覧パスワード:未設定 実行パスワード:未設定

・編集パスワードを入力して開く:編集、閲覧、実行がすべて操作可能

・パスワードの入力をキャンセル:閲覧、実行のみ可能


③編集パスワード:設定済 閲覧パスワード:設定済 実行パスワード:未設定

・編集パスワードを入力して開く:編集、閲覧、実行がすべて操作可能

・閲覧パスワードを入力して開く:閲覧、実行のみ可能

・パスワードの入力をキャンセル:実行のみ可能


④編集パスワード:設定済 閲覧パスワード:設定済 実行パスワード:設定済

・編集パスワードを入力して開く:編集、閲覧、実行がすべて操作可能

・閲覧パスワードを入力して開く:閲覧、実行のみ可能

・実行パスワードを入力して開く:実行のみ可能

・パスワードの入力をキャンセル:シナリオファイルを開くことができない


⑤編集パスワード:設定済 閲覧パスワード:未設定 実行パスワード:設定済

・編集パスワードを入力して開く:編集、閲覧、実行がすべて操作可能

・実行パスワードを入力して開く:実行のみ可能

・パスワードの入力をキャンセル:シナリオファイルを開くことができない


※パスワードを設定する場合、編集パスワードは必須設定になります。

 閲覧パスワードだけ、実行パスワードだけを設定することはできません。



編集、閲覧、実行の各モードで使用できる操作は以下の通りです。


①編集モード

・記録、編集、保存、実行のすべての操作が可能



②閲覧モード

・記録、編集、保存の操作は不可

・シナリオの内容と各プロパティの設定値の閲覧、シナリオ実行は可能



③実行モード

・記録、編集、保存の操作は不可

・シナリオの実行のみ可能

・ツールバーのシナリオ実行に関するボタンと

 機能編集エリアの「データ一覧」タブ画面と「ログ出力」タブ画面は操作可能





フル機能版と実行版での違い

フル機能版と実行版ではシナリオパスワードの設定や入力時の判定に違いがあります。


シナリオパスワードの設定

●フル機能版

・シナリオパスワードの設定、変更が可能


●実行版

・シナリオパスワードの設定、編集は不可


シナリオパスワードの入力

●フル機能版

・「編集パスワード」「閲覧パスワード」「実行パスワード」のいずれかが

設定されているシナリオを開くとパスワード入力画面が表示

→「編集パスワード」「閲覧パスワード」「実行パスワード」のいずれかを入力して開く


●実行版

・「閲覧パスワード」または「実行パスワード」が設定されているシナリオを開くと

 パスワード入力画面が表示

→「閲覧パスワード」「実行パスワード」のどちらかを入力して開く

※実行版で編集パスワードを入力しても「シナリオパスワードが違います。」とエラーになります。




おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回はWinActor®のシナリオパスワードについてご紹介いたしました。


自動実行させたい処理の中には不用意に公開できない情報などが含まれることや

部署外の人に無断で実行されては困るような場合もあるかと思います。


そのような場合に適切にシナリオパスワードを設定しておくことで

情報の公開範囲の制限や、必要以上のシナリオ実行を防止することもできます。


ライセンスや設定しているパスワードの種類によっても動作が異なりますので

違いを理解したうえで適切に設定する必要があります。

今回の記事を参考にご活用いただければ幸いです。


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