※この記事は2023年8月にシナリオ実行した結果をもとに記述しています。
はじめに
毎月、前月1か月分のデータをダウンロードするという場面もよくあるかと思います。 以前、月の初日の取得方法をご紹介しましたので、今回は前月の最終日を取得する方法をご紹介します! 前月の初日の取得方法は以下の記事でご紹介していますので、あわせてご活用ください↓
前月の最終日を取得する
それでは早速流れを見ていきましょう。 前月の最終日を取得する場合、処理の流れは以下の通りです。 【流れ】 ① 本日の日付を取得する ② 前月の日付を取得する(本日から1か月前の日付を取得する) ③ 前月の日付を「年」「月」「日」に分割する ④ 指定した月の最終日を取得する
それでは、細かい設定を見ていきましょう!
<事前準備>
使用する以下の変数を作成します。※初期値等の設定は不要です。 ・本日 ・前月 ・前月_年 ・前月_月 ・前月_日 ・前月最終日
① 本日の日付を取得する
本日の日付を取得します。 WinActor®の左側、[ノード]タブ>[変数]>[日時取得]ノードを選択し、シナリオ内にドラッグ&ドロップします。
シナリオ内に追加した[日時取得]ノードをダブルクリックし、プロパティ画面を開きます。 以下のように詳細内容を設定します。 【設定内容】 ・取得結果:変数「本日」 ※事前準備で作成した変数 ・フォーマットタイプ:日付のみ ※日付形式、タイムゾーンは任意で変更してください。 「シナリオ情報画面で指定」としている場合、[ツール]>[オプション]>[時刻]の設定内容が反映します。
② 前月の日付を取得する
WinActor®の左側、[ライブラリ]タブ>[08_日付関連]> [日付計算(n年後/n月後/n日後)]ライブラリを選択し、シナリオ内にドラッグ&ドロップで追加します。
[日付計算(n年後/n月後/n日後)]ライブラリをダブルクリックしてプロパティ画面を開きます。 以下のように詳細設定をおこないます。 【設定内容】 ・基準日:変数「本日」 ※①で本日の日付を取得した変数 ・差分n:-1 ・単位:月後 ・結果格納先:変数「前月」 ※事前準備で作成した変数
③ 前月の日付を「年」「月」「日」に分割する
②で取得した前月の日付を「年」「月」「日」にそれぞれ分割します。 このうちの「年」「月」が最終日を取得するために必要な値になります。 WinActor®の左側、[ライブラリ]タブ>[08_日付関連]>[日付分割]ライブラリを選択し、シナリオ内にドラッグ&ドロップで追加します。
[日付分割]ライブラリをダブルクリックしてプロパティ画面を開き、詳細設定をおこないます。 以下のように設定します。 【設定内容】 ・日付(yyyy/mm/dd):変数「前月」 ※②で前月の日付を取得した変数 ・年:変数「前月_年」 ※事前準備で作成した変数 ・月:変数「前月_月」 ※事前準備で作成した変数 ・日:変数「前月_日」 ※事前準備で作成した変数
④ 指定した月の最終日を取得する
最終日を取得します。 WinActor®の左側、[ライブラリ]タブ>[08_日付関連]>[日付取得(指定した年・月の最終日)]ライブラリを選択し、
ドラッグ&ドロップでシナリオ内に追加します。
[日付取得(指定した年・月の最終日)]ライブラリをダブルクリックし、プロパティ画面を開きます。 以下のように詳細内容を設定します。 【設定内容】 ・年:変数「前月_年」 ※②で前月の年を格納した変数 ・月:変数「前月_月」 ※②で前月の月を格納した変数 ・格納先変数:変数「前月最終日」 ※事前準備で作成した変数
以上で設定は完了です。 実行して結果を確認してみましょう。 変数の値を確認するため、最後に待機ボックスを追加して実行します。
変数「前月最終日」に前月の最終日が取得できていることが確認できました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。 今回は前月の最終日を取得しましたが、「年」と「月」の指定方法次第で当月や任意の月の最終日を取得することも可能です。 月の初日を取得する方法と組み合わせて、任意の1か月を指定することができますので、ぜひご活用ください。 また、今回は前月を取得してから年月日を分割し、前月最終日を取得する流れでおこなっていますが、 事前に当月の最終日を取得してから1か月前を算出する方法でも取得できます。 取得のための流れ自体は様々な方法がございますので、ご自身が作成するシナリオに最適な方法を探してみてください。