※動作環境はWindowsです
はじめに
今回の記事を担当する、ティーマネジメントの ゆった です。 FileMaker、Excel、WinActor、iOSデバイスなどを用いた業務効率化に携わっておりますので、効率化を進める中で見つけた、便利機能や豆知識をご紹介していきたいと思います。 今回ご紹介するのは、FileMakerのスクリプト[Eventを送信]を用いて、デスクトップへ指定のホスト上にFileMakerファイルを起動させるショートカットを作成する方法です。 「ホスト上にたくさんファイルがあって、目的のファイルを探すのに時間がかかる」「個人(部署)ごとに使用頻度の高いファイルがある」という方には特におすすめなので、ぜひ参考にして下さい!
スクリプトでのショートカット作成手順
① URLでファイルを起動させるために、下記の形式のURLを作成します。
Claris クライアント::claris://ホストのDNS名またはIPアドレス/ファイル名 FileMaker クライアント: fmpXX://{アカウント:パスワード@}ホストのDNS名またはIPアドレス/ファイル名 例) ホスト「host.example.com」に共有されている「テスト.fmp12」を FileMaker Pro 19 で開く場合 fmp19://host.example.com/テスト.fmp12
② ショートカットの名称を拡張子「.url」で作成します。
例) 「テスト.url」という名前のショートカットファイルを作成する場合
③ 保存先のデスクトップパスの最初のスラッシュは不要なので、MID関数で頭1文字を飛ばしたデスクトップパスを作成します。
④ [Eventを送信]スクリプトステップでショートカットファイルを作成します。
送信:ファイル/アプリケーションを開く 計算:"cmd /c echo [InternetShortcut]> " & $デスクトップパス & $ショートカット名
⑤ [Eventを送信]スクリプトステップで作成したショートカットにURLを設定します。
送信:ファイル/アプリケーションを開く 計算:"cmd /c echo URL=\"" & $URL & "\">> " & $デスクトップパス & $ショートカット名
⑥ 全てを繋げて完成になります。
おまけ
また取得関数を用いれば、スクリプト1つで起動中のデータベースのショートカットを作成することもできますので、ぜひ試してみてください。 例) FileMaker クライアント の場合
さいごに
今回はWindowsOSで、ホスト上にあるファイルのインターネットショートカットを作成するスクリプトでしたが、MacOSやローカルファイルのショートカットをスクリプトで作成する方法もあります。 頻繁に使用するデータベースをデスクトップからダブルクリックで起動できるショートカットは非常に便利です。 ぜひ、今回の記事を参考にFikeMakerファイルにショートカット作成ボタンを実装してみてください✿ Clarisの公式リファレンス URL を使用してファイルを開く https://help.claris.com/ja/pro-help/content/opening-files-url.html Clarisの公式リファレンス Event を送信 https://help.claris.com/ja/pro-help/content/send-event.html