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FileMaker ショートカットを制御して操作ミス防止!!

更新日:5月20日

※この記事はWindows版 Claris FileMaker を元に記載しています


はじめに

 ユーザにショートカットの実行を許可している場合、誤ったショートカット操作によってデータが失われたり、余分なデータが作成されたりしてしまうことがあります。  アクセス権セットでメニューの実行(ショートカットの実行)を許可しないように設定もできますが、実はショートカット自体をなくしてしまうことで安全に解決できるのです!  この記事では、カスタムメニューを設定して、ユーザが誤ってショートカットを操作することを防ぐ方法を紹介します!



事前準備

 カスタムメニューを使用するため、FileMaker Proの環境設定から、高度なツールをオンにします。  「編集」 > 「環境設定」 > 「一般」 > 「高度なツールを使用する」にチェック > 「OK」





カスタムメニューを設定する

 通常のメニューバーの表示は、以下の通りです。

 では、さっそく誤ってレコード削除がされないように、このメニューからレコード削除の項目を消しましょう。



設定方法

 「ファイル」 > 「管理」 > 「カスタムメニュー」 を開きます。


 「作成」から新規メニューセットを作成します。


 [カスタムメニュー]タブ > [作成]

 新規メニューセットに、順番にカスタムメニューを追加していきます。


 カスタムメニューセット タブに戻り、[編集]から、表示するタブを設定します。


 今回は、レコードタブからレコード削除の操作を消すことを目的としているので、レコードのカスタムメニューの編集を行います。  作成した「レコードコピー」 メニューから、レコード削除(CTRL+E)を削除して、OKを選択します。


 メニューセットがこの「新規メニューセット」になっている場合、CTRL+E ショートカットを実行しても、何も起こらなくなりました。


 このメニューをファイルのデフォルトとする場合は、「このファイルのデフォルトのメニューセット」を、先ほど作成したメニューセットにします。


 スクリプトで切り替える場合は、「メニューセットのインストール」スクリプトステップを使用します。


 ログイン時に実行するスクリプトで、管理者としてログインした場合は、FileMakerの標準メニューを表示する、ユーザとしてログインした場合は、この「新規メニューセット」を表示すればよさそうです。



さいごに

 いつのまにかレコードが消えた、知らないレコードが増えているという原因は、もしかするとショートカットの誤操作によるものかもしれません。  カスタムメニューを設定することで予期せぬ誤操作を防ぐことができますので、ぜひ活用してみてください!

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