Claris FileMakerでのJSON活用
- 田中
- 7 日前
- 読了時間: 4分

こんにちは、ティーマネジメントの田中です。
FileMaker 2024にて新たにJSONに関する関数、演算子が追加されており、
ますます活用の幅が増えて便利に使えるようになりました。
今回の記事のテーマはJSONです。
JSONという形式と、FileMakerでも頻繁に用いるJSON関数について改めてまとめたいと思います。
FileMakerから初めてJSONという形式に触れた人も多いのではないでしょうか。
私も、初めて知ったのはFileMakerを触り始めた後ですが、
データをやりとりするときに非常に便利な形式です。
JSONの基本構造と、基本的なJSON関数の使い方を今回解説します。
次回はJSONを使ったデータのやり取りや、FileMaker内の便利な方法について解説します。
2回に分けて投稿したいと思います。
JSON という形式
JSONとは、コンピュータがデータをやり取りする際の形式の1つで、
人間にも読みやすいようになっています。
JSONは「JavaScript Object Notation」の略で、元々はJavaScript言語でのデータ形式でしたが、今日に至るまで様々なプログラミング言語で、データのやり取りの際に使用されています。
JSONは主に「オブジェクト」と「配列」の2つで構成されています。
オブジェクトは、「{}」(中括弧)で囲まれています。
オブジェクトの例
{ "名前": "山田太郎", "年齢": 30, "趣味": ["読書", "旅行", "料理"] } |
JSONの中身は、主に「キー」と「値」の2つがペアになり、
「キー」:「値」のように、「:」(コロン)で表します。
また、このペアは「,」(カンマ)で区切られます。
この例では、「名前」「年齢」「趣味」をキーとして、それぞれに値が存在しています。
また、「趣味」には複数の値があり、配列「[]」(角括弧)で表すことができます。
JSON の3つの特徴
第一に「読みやすさ」があります。
人間が見ても理解しやすい形式になっています。
第二に「軽量」であることです。
キーと値のペアで構成されているため、必要最小限のデータのみでやり取りが可能です。
第三に「柔軟性」があります。
様々な種類のデータを表現できます。
FileMakerのJSON関数
先に述べた様々な理由から、JSON形式は色々なところで便利に使われています。
FileMakerにもJSONに関する関数が実装されており、データのやり取りに用いることが可能です。
ここでは、基本的なFileMakerのJSON関数を紹介したいと思います。
JSONSetElement関数
JSONSetElement関数は、JSONオブジェクトや配列を作成したり、既存のJSONデータを更新したりするために使用します。

実例
JSONSetElement ( "" ; [ "名前" ; "山田太郎" ; JSONString ] ; [ "年齢" ; 30 ; JSONNumber ] ; [ "趣味" ; "[ \"読書\" , \"旅行\" , \"料理\" ]" ; JSONArray ] ) |
結果
{ "名前" : "山田太郎", "年齢" : 30, "趣味" : [ "読書", "旅行", "料理" ] } |
また、JSONの一部を書き換える場合について記載します。
上の結果が「$json」という変数にある際、次のように記述できます。
実例
JSONSetElement ( $json ; "趣味[1]" ; "音楽鑑賞" ; JSONString ) |
「趣味」というキーの、配列番号1の値を「音楽鑑賞」に置き換えます。
角括弧で配列番号を指定できます。
JSONでは、配列番号は「0」から始まるため、2つ目の「旅行」を「音楽鑑賞」に置き換えたい場合は、
「趣味[1]」と記述します。
結果
{ "名前" : "山田太郎", "年齢" : 30, "趣味" : [ "読書", "音楽鑑賞", "料理" ] } |
JSONGetElement関数
JSONGetElement関数は、JSONデータから特定の値を抽出するために使用します。

$jsonという変数に下記のデータが存在している場合、
{ "名前" : "山田太郎", "年齢" : 30, "趣味" : [ "読書", "旅行", "料理" ] } |
実例
JSONGetElement ( $json ; "名前" ) |
結果
山田太郎 |
キーの値を取得することができます。
JSONListKeys / JSONListValues関数
JSONListKeys関数は、JSON配列のキーの一覧を返します。

実例
JSONListKeys ( $json ; "" ) |
結果
名前 年齢 趣味 |
JSON内の要素がいくつあるか取得することができます。
JSONListValues関数は、JSON配列の値の一覧を返します。

実例
JSONListValues ( $json ; "" ) |
結果
山田太郎 30 ["読書","旅行","料理"] |
JSON内の要素がいくつあるか取得することができます。
他にもFileMakerには複数のJSON関数が用意されています。
目的に応じて便利に使える関数になっています。
次回は実際のJSON関数の使用例を纏めたいと思います。